出雲屋敷

~雲居の月を眺めて一服、旅情に触れるひととき~

洋風の館「島居邸」の前を通り過ぎると、一転、江戸期を思わせる漆喰塗りの白い土塀に囲まれた屋敷があります。いつからか、人々はそこを「出雲屋敷」と呼んでいました。
かつて、尾道の山手は神聖な場所として建築物は神社仏閣のみでしたが、江戸後期には唯一出雲屋敷が山手に存在する屋敷として町と海を見下ろしていました。
この出雲屋敷は出雲国松江藩から御用塩や綿などの交易の為、藩の役人達が常駐する出張所でした。
建築時期は不明ですが、1階の茶室などは江戸時代に建造されたと推定されています。この度はるか昔の人々の交流に思いを馳せながら、この尾道にとって貴重な屋敷を甦らせました。

出雲屋敷は1階と2階で二つに分かれています。

客室紹介

- tsuki

四季の庭とひと続きの座敷 出雲屋敷「月」

1階は「月」と呼ばれ、庭に向かう濡れ縁は月見台として広く庭と一体となっており、奥の茶室では人々が味わった昔と変わらぬ和の空気を感じることができます。

- kumo

尾道水道が一望できる座敷 出雲屋敷「雲」

2階の「雲」では階段を上がって左側に三畳分の煎茶室を備え、右に向かえば往人もそこに立ったであろう、尾道水道を見下ろす回り廊下へと繋がります。


建築監修

中村 昌生

Masao Nakamura

略歴

1927年愛知県に生まれる
多年にわたり茶室・数寄屋の研究と創作を通じて日本建築の伝統を追求し続ける。
1961年工学博士
1962年都工芸繊維大学助教授
   〃   教授
1971年『京の町家』駸々堂出版刊 後年『京の坪庭』『京の座敷』を刊行
日本建築学会賞受賞
『茶匠と建築』鹿島出版会刊、『茶室の研究』墨水書房刊
1976年桂離宮整備懇談会委員
1980年同志と伝統建築技術の継承と発展のため財団法人京都伝統建築技術協会を設立。
1986年文化財保護審議会専門委員
1987年『数寄屋邸宅集成』第1~3巻 小学館刊
1990年京都新聞文化賞受賞
1991年京都工芸繊維大学名誉教授・福井工業大学教授
1992年財団法人京都伝統建築技術協会理事長
1998年京都市文化功労者
2000年『数寄の空間』上・下 淡交社刊
2001年第一回圓山文化賞受賞
2002年福井工業大学名誉教授
2011年同志と一般社団法人伝統を未来につなげる会設立

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